こんなことありませんか?
- 仕事に行くのが苦痛で仕方ない
- 前よりもミスが増えていると指摘された
- 仕事の日の朝に起きられない
- 同僚から言われたことが責められているように感じる
- 仕事のことを考えていると胃や頭が痛くなる
これらの症状、『適応反応症(適応障害)』かもしれません。
適応反応症とは
適応反応症は、ストレスフルな出来事や変化に対して適応することが困難であるために生じる精神的な状態です。DSM-5-TR(『DSM-5-TR精神疾患の診断・統計マニュアル』)に基づくと、適応反応症はストレス要因に対する反応として、感情や行動に著しい変化が現れることが特徴です。過去の診断名は適応障害と呼ばれるものでした。
適応反応症の症状
適応反応症の症状は多岐にわたりますが、以下のような主要な症状が挙げられます。
過度の心配や不安: 日常的な出来事やストレス要因に対して過度に心配し、不安を感じる。
抑うつ気分: 持続的な悲しみや絶望感を感じる。
行動の変化: 仕事や学校でのパフォーマンスの低下、社会的な孤立。
身体症状: 頭痛、胃痛、睡眠障害など、身体的な不調が続く。
衝動的な行動: 自傷行為や無謀な行動に出ることがある。
適応反応症の原因
適応反応症の原因は、特定のストレス要因に対する反応です。以下のような要因が適応障害の引き金となることがあります。
仕事のストレス: 長時間労働、過重な業務負担、ハラスメントや人間関係のトラブル。
生活の変化: 結婚や離婚、引っ越し、転職などのライフイベント。
その他のストレス要因: 経済的な問題、家族の病気や死亡など。
適応反応症の診断基準(DSM-5-TR)
DSM-5-TRでは、適応反応症の診断基準として以下が示されています。
ストレス要因の特定: ストレス要因が明確に存在し、その発生から3ヶ月以内に症状が現れること。
症状の程度: 症状がストレス要因に対して過度であり、社会的、職業的、またはその他の重要な機能に著しい障害を引き起こしていること。
他の精神疾患の除外: 症状が他の精神疾患(例:うつ病、PTSDなど)の基準を満たさないこと。
持続期間: ストレス要因の終了後も症状が6ヶ月以上持続する場合は、適応障害ではなく他の障害を考慮する。
当てはまるものがあったら・・・
おひとりで悩まず、誰かにお話ししてみてください。適応反応症は、早期の診断と適切な治療で改善することができます。専門家に相談することで、あなたに最適な治療法を見つけることができるでしょう。